裸婦図〈山本芳翠筆/油絵 麻布〉
らふず〈やまもとほうすいひつ/あぶらえ まふ〉
概要
山本芳翠(1850~1906)は岐阜県出身。五姓田芳柳、ワーグマン、フォンタネージらから洋画を学び、明治11年(1878)に渡仏、およそ10年間滞在し西洋における伝統的な絵画技法(油彩技法)を学んで帰国した。本図は、明治13年(1880)ごろ、フランスで制作された作品である。
芳翠は明治期の日本洋画壇を牽引した一人であり、本作品は日本人による完成度の高い油彩裸体画としては最初期のもので、極めて画期的な作品である。