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金銅三鈷杵 金銅独鈷杵  附 『由緒書』 木製木瓜型厨子

こんどうさんこしょ こんどうとっこしょ  つけたり『ゆいしょがき』 もくせいもっこうがたずし

概要

金銅三鈷杵 金銅独鈷杵  附 『由緒書』 木製木瓜型厨子

こんどうさんこしょ こんどうとっこしょ  つけたり『ゆいしょがき』 もくせいもっこうがたずし

金工 / 平安 / 鎌倉 / 近畿

金銅三鈷杵 平安時代後期から鎌倉時代初頭  金銅独鈷杵 鎌倉時代

金銅三鈷杵 総体一鋳の金銅製(銅鋳製鍍金)。把部は,円形(二重瞼)の鬼目を配し,蓮弁帯を3本の約条で締める。三鈷の一方は中途より欠失する。鈷面に匙面は認められない。/金銅独鈷杵 総体一鋳の金銅製(銅鋳製鍍金)。把部は,楕円形(二重瞼)の鬼目を配し,連弁帯を2本の約条で締める。鈷面にわずかに匙面を取る。 附 『由緒書』 紙本墨書,巻子。 木製木瓜型厨子 木製黒漆塗で内部のほぼ総体を漆箔仕上げとする。木瓜型厨子。

金銅三鈷杵 総長14.9㎝ 金銅独鈷杵 総長15.7㎝  附 『由緒書』 縦31.7㎝×横50.0㎝ 木製木瓜型厨子 厨子高34.7㎝

金銅三鈷杵 1口  金銅独鈷杵 1口  附 『由緒書』1巻 木製木瓜型厨子 1基

京都市指定
指定年月日:20140331

有形文化財(美術工芸品)

廬山寺に伝来した二口の金剛杵である。本法具は,江戸時代の作と考えられる木製木瓜型厨子に祀られており,室町時代の廬山寺住持・良秀(~1584年)筆の『由緒書』を伴っている。『由緒書』によれば,本法具は、元三大師良源(比叡山延暦寺第18世座主)が鬼退治に使用した法具で,三鈷の鈷部の欠損は,鬼が食いちぎったものとされている。良源は,平安時代に活躍し,比叡山中興の祖として知られる高僧で,廬山寺の開基とされる。

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