鵜匠装束(藁製品)製作技術
うしょうしょうぞくかっこわらせいひんかっことじせいさくぎじゅつ
概要
長良川の鵜飼漁における鵜匠装束は、布製品(風折烏帽子、漁服、胸当)及び藁製品(腰蓑、足半)に分類される。伝統的な和装を今なお用いて日常的に漁をする事例は、全国的に見ても珍しい。鵜飼漁は、最大12羽の鵜を操り、複数の激しい動きを同時かつ迅速に行わなければならないため、鵜匠装束には丈夫さや動きやすさが求められる。また、鵜匠にふりかかる篝の火の粉や川からの水しぶきなどにも耐えられるものでなければならない。現在、鵜匠装束の製作は、鵜匠家毎に行われている。とりわけ、藁製品については、鵜飼漁に最適な機能が確保されるよう、各鵜匠家にて継承されてきた熟練を要する技術により製作されている。