鳩居堂製イ方古本朝名人用筆 乾 坤 きゅうきょどうせいほうこほんちょうめいじんじょうひつけんこん

工芸 / 大正 

大正末期頃

(右)
「坤」
(四條大納言公任卿)全長二六.二 管長二二.三 管径〇.八 筆帽長九.七 筆帽径〇.九
(京極黄門定家卿)全長二四.〇 管長二一.〇 管径〇.七 筆帽長九.七 筆帽径〇.八
(瀧本坊昭乗家)全長二八.八 管長二三.八 管径一.一 筆帽長九.七 筆帽径一.二
(権大納言行成卿)全長二五.四 管長二一.七 管径〇.七 筆帽長九.七 筆帽径〇.八
(近衞家)全長二八.三 管長二三.五 管径一.〇 筆帽長九.七 筆帽径一.一
(本阿弥光悦)全長二四.九 管長二一.五 管径〇.八 筆帽長九.七 筆帽径〇.九
(参議佐理卿)全長二六.五 管長二二.三 管径〇.七 筆帽長九.七 筆帽径〇.八

(左)
「乾」
(橘逸勢朝臣)全長二九.七 管長二四.六 管径一.二 筆帽長一〇.〇 筆帽径一.五
(小野道風朝臣)全長三四.三 管長二七.七 管径一.六 筆帽長一二.七 筆帽径一.六
(弘法大師)全長三一.五 管長二六.三 管径一.六 筆帽長一三.三 筆帽径一.七
(弘仁)全長二八.三 管長二一.三 管径三.六 筆帽長一〇.一 筆帽径三.五
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木村陽山コレクション

歴史学者、黒板勝美(一八七四~一九四五)が古今の様々な文献を博捜して得た知見をもとに、現存していない日本歴代の書の名人たちの用筆を考証し、江戸時代創業の京都の老舗、鳩居堂の職人の手によって制作されたもの。黒板勝美は東京帝国大学教授、日本古文化研究所所長などを歴任し、『国史大系』の編纂・校訂に尽力した大学者である。「乾」「坤」の二つの桐箱に嵯峨天皇・空海・橘逸勢の「三筆」、小野道風、藤原佐理、藤原行成の「三蹟」、本阿弥光悦、松花堂昭乗、近衞信尹の「寛永の三筆」、そして藤原定家、藤原公任の筆として作られた十一本が納められる。なかでも嵯峨天皇の用筆「弘仁御筆」は大きく、様々な色に染め分けた毛を段を違えて重ね、縞模様を表した繊細な一点である。箱書は陽山が交誼を結んでいた『広辞苑』の編纂で名高い国語学者、新村出のもの。日本史学と国語学を代表する二人の学者と、稀代の毛筆研究家、木村陽山が深く関わった傑作であるといえる。

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