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半田ハリストス正教会「聖イオアン・ダマスキン聖堂」

はんだはりすとすせいきょうかい「せいいおあん・だますきんせいどう」

概要

半田ハリストス正教会「聖イオアン・ダマスキン聖堂」

はんだはりすとすせいきょうかい「せいいおあん・だますきんせいどう」

建造物 / 明治 / 中部 / 愛知県

愛知県

明治/1911

木造平屋建、桟瓦葺(さんがわらぶき)、建築面積65.09㎡の比較的小規模な建物で、西側に土間床の玄関、東側に板床を張った長方形平面の主屋を配し、主屋の東側2間部分を上段とし、ここにイコノスタスを設けて聖所(せいじょ)と至(し)聖所(せいじょ)を区画している。主屋の天井は細い棹(さお)縁(ぶち)を南北方向に密に配して緩やかに湾曲させたヴォールト天井とし、東西両端でも若干天井高を下げており、主屋全体でドーム天井を表現したものと考えられる。
本聖堂は、明治中期以降、主要都市に建設されたビザンティン様式のハリストス聖堂とは異なり、鐘塔やキューポラもなく、外部は下見板張りで、初期の祈祷所や小会所といった民宅に近い礼拝施設の形式を保持しており、地元の大工によって建造された簡素で素朴な聖堂建築である。

1棟

半田市乙川西ノ宮町三丁目33番地

半田市指定
指定年月日:20190621

半田ハリストス正教会

有形文化財(建造物)

明治44年(1911)6月29日に望月(もちづき)富之助(とみのすけ)、三澤(みさわ)為勝(ためかつ)両氏によって献堂され、翌45年(1912)7月28日に竣工、大正2年(1913)4月19日に成聖式が挙行されている。

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