熊野神社扁額
くまのじんじゃへんがく
概要
1857年(安政3年)岩内の調査に訪れた探検家 松浦武四郎は、雷電峠で地元の木こりから「熊から通行人を守る神社を建てたい」と相談され、当時の函館奉行である堀織部正に建立を念願する手紙を書き、堀織部正の支援により熊野神社が建立された。この神社の扁額の表面には堀織部正が真筆したとされる「熊野」の文字が、裏面には松浦武四郎の署名がある。筆跡から松浦武四郎が書いたものであると鑑定され、松浦武四郎が実際に書いたものが北海道内に現物として残っているのは珍しく、歴史的に非常に価値が高いものである。