木造十大弟子立像 モクゾウジュウダイデシリュウゾウ

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彫刻 

10躯
重要文化財

 十大弟子とは仏陀(釈迦)の高名な十人の弟子で、舎利弗、目犍連、大迦葉、須菩提、富楼那、迦旃延、阿那律、優波離、羅睺羅、阿難陀のことをいう。本像は、もとは京都・常楽院に本尊として伝来し、現在は文化庁の所蔵となっている清凉寺式の釈迦如来像(重要文化財)に随具する十大弟子であった。  残念なことに目犍連と羅睺羅は江戸期に補作されたものに替わっているが、そのほかの八躯は写実的な作風から、鎌倉時代十三世紀なかごろの製作とみられる。しかし慶派の作風、たとえば快慶作の大報恩寺十大弟子像などと比べると、より穏やかな感がある。常楽院はかつて仁和寺の一院で、仏師の院賢が土地を寄進したことにはじまると伝えられる。したがって本像も、院派仏師による造像とみるのが妥当だろうか。  仁和寺には同じく院派仏師の院智によって、建長四年(一二五二)につくられた悉達太子像があり、本像と容貌の類似も指摘される。両者の関係は不明だが院賢の活躍期は院智よりもひと世代ほど前なので、本像が院賢の作とするならば悉達太子よりもややさかのぼるころの作か。なお、本像が隨具する釈迦如来像は、その造立に明恵(一一七三~一二三二)が関与している可能性が指摘されている。

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