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阿波晩茶の製造技術

あわばんちゃのせいぞうぎじゅつ

概要

阿波晩茶の製造技術

あわばんちゃのせいぞうぎじゅつ

無形民俗文化財 / 中国・四国 / 徳島県

徳島県

徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町

指定年月日:20210311
保護団体名:阿波晩茶の製造技術保存会
上勝町阿波晩茶の製造技術保存会、那賀町阿波晩茶の製造技術保存会、美波町阿波晩茶の製造技術保存会

重要無形民俗文化財

阿波晩茶の製造技術は、徳島県勝浦郡上勝町、那賀郡那賀町、海部郡美波町などで、四国山地の標高数百メートルの山間地域に伝承されている発酵茶の製造技術である。阿波晩茶は、家ごとに自給中心に製造されてきた発酵茶である。日本茶の煎茶や番茶などの不発酵茶とは異なり、阿波晩茶は、熱処理を加えて茶葉の酸化発酵が生じないようにした上で、さらに漬け込んで新たな乳酸発酵を促す特徴がある。その名称で「晩茶」と表記されるように、遅い時期まで成長した夏季の茶葉を用いた特色ある製法である。阿波晩茶の製造は、7・8月の期間において、茶摘み、茶茹で、茶摺り、漬け込み、茶干し、選別の各工程からなる。摘み取った茶葉は、竈の大釜で茹でた後、発酵を促すために茶摺りをして茶葉の表面に傷をつける。気温が高い夏季に漬け込むことで、茶葉の発酵が促進される。漬け込んだ茶葉は天日干しをした後、手作業で選別して仕上げられる。

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