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能登のいしる・いしり製造技術

のとのいしる・いしりせいぞうぎじゅつ

概要

能登のいしる・いしり製造技術

のとのいしる・いしりせいぞうぎじゅつ

無形民俗文化財 / 中部 / 石川県

石川県

能登地方

選定年月日:20230323
保護団体名:特定せず

登録無形民俗文化財

 能登のいしる・いしり製造技術は、海産物由来の発酵調味料である魚醤の製造技術である。これは能登で水揚げされた魚介類を塩漬けにし、発酵と熟成を進めることによって、液体状の調味料を作る技術である。魚醤にはうまみ成分と塩分が多く含まれており、大豆を主原料とする醤油が普及するまでは、この地方における代表的な調味料であり、現在でも煮物をはじめとする料理の味付けに広く用いられている。
 原料は、日本海側の地域ではイワシやサバ、富山湾側ではイカの内臓を用いることが多い。これらを秋から春にかけて塩と共に漬け込んで発酵させ、固形分の分解と熟成を促すことにより、赤褐色の液体を作り出す。良好な風味を得るためには1年以上の期間が必要とされる。

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