園城寺 観音堂
おんじょうじ かんのんどう
概要
園城寺 観音堂
おんじょうじ かんのんどう
滋賀県
江戸中期/1689
礼堂・合の間・正堂からなる
礼堂 桁行正面九間、背面七間、梁間五間、二重、入母屋造、西面軒下張出附属、向拝三間、本瓦葺
合の間 桁行二間、梁間三間、一重、両下造、南北軒下下屋附属、桟瓦葺一部金属板葺
正堂 正面一間、背面三間、側面三間、一重、宝形造、西面軒下張出附属、両側面下屋及び南下屋突出部附属、桟瓦葺
1棟
滋賀県大津市園城寺町
重文指定年月日:20240815
国宝指定年月日:
宗教法人園城寺
重要文化財
大津市の長等山を寺域とする園城寺の南院にある西国三十三所観音霊場の第十四番札所。観音堂は元禄2年(1689)の上棟で、寺院建築に対する規制をふまえて造営され、礼堂と正堂を合の間で繋ぐ構成。観音巡礼の盛行により賑わい、江戸後期以降、合の間の拡張など増改築を重ね、広い法要空間や不動堂、位牌壇などを堂内に設け、複雑かつ独特の平面となった。琵琶湖を望む高台の境内には、江戸中期から末期にかけて建てられた、札所鐘楼、西国・秩父・坂東札所の百観音を集めた百体堂、眺望に優れる高床の観月舞台、茶所に用いた絵馬堂ものこり、近世札所寺院の境内の様相を伝え、歴史的に価値が高い。