旧スイス公使館(深山荘)
きゅうすいすこうしかん(みやまそう)
概要
旧スイス公使館は深山荘として昭和11年(1936年)頃に前田郷という別荘地に集合型貸別荘として建てられた。第二次世界大戦中は軽井沢に疎開していたスイス公使館に公館として使われた。各国在日公館が軽井沢疎開したため、外務省は三笠ホテル(現重要文化財)に軽井沢出張所を設け各国の大使・公使の窓口とした。スイス公使館は三笠ホテルの向かいに位置し各国外交団の中心的役割を担い疎開生活の食料調達等の交渉にあたった。終戦後、軽井沢親善協会事務所として使われた後、大学の夏季寮として長年使用された。
外国人により別荘地として見出され発展してきた軽井沢町が、戦争という局面においても外国人を受け入れてきたという歴史を物語る重要な建造物である。