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礼文島桃岩一帯の高山植物群落

れぶんとうももいわいったいのこうざんしょくぶつぐんらく

作品概要

礼文島桃岩一帯の高山植物群落

れぶんとうももいわいったいのこうざんしょくぶつぐんらく

植物 / 北海道

北海道

北海道礼文郡礼文町

指定年月日:20220315
管理団体名:

史跡名勝天然記念物

礼文島の西海岸域は急峻(きゅうしゅん)な海食(かいしょく)崖(がい)が連なる風衝地(ふうしょうち)であり、海岸沿いの低標高地に高山植物群落が発達する。礼文島には気温条件上では高山帯に該当する地域は存在しないものの、西海岸域の高山植物群落は、冬季の風衝や凍結(とうけつ)破砕(はさい)作用(さよう)による物理的に不安定な表土といった特殊な立地によって成立している。礼文島の高山植物群落は、北海道の主要な山岳が周(しゅう)北極(ほっきょく)要素(ようそ)や東北アジア要素などの北方系の分布型を示す高山植物種を主体とすることに対して、本州の高山植物群落と同様に南方系の東アジア要素群が多い特徴がある。また、狭小な特殊立地にもかかわらず高山植物の種(しゅ)多様性(たようせい)が高く、隔離(かくり)分布(ぶんぷ)種(しゅ)が豊富であり、固有(こゆう)種(しゅ)や固有(こゆう)変種(へんしゅ)が多い特徴がある。これらは、地史的背景のもと風衝や物理的不安定性が高い表土といった特殊な立地において最終(さいしゅう)氷期(ひょうき)以前の古い時期に渡来した植物群が遺存(いぞん)しているものと考えられており、第四紀の気候変動に伴う高山植物の移動と現在の分布を理解する上で植物地(しょくぶつち)理学的(りがくてき)に貴重である。このことから、天然記念物に指定し、保護を図るものである。

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