装飾付須恵器
そうしょくつきすえき
概要
勝手野古墳群は小野市にあり、加古川右岸の山麓斜面に立地し、横穴式石室を埋葬施設とする円墳11基からなる古墳時代後期の古墳群です。
6号墳は直径10~11mの円墳で、無袖式の横穴式石室は東南東方向に開口しています。
石室中央には箱式石棺が置かれていますが、石室は盗掘、破壊により残存状況はよくありません。
出土品には装飾付須恵器(器台)があります。イノシシ、矢が刺さったシカ、騎馬人物、相撲風景をあらわす小像が巡らされています。小像群の情景は『播磨国風土記』に見られる神話的伝承と通じるものもあり、葬送儀礼を考える上で貴重な資料です。