奉安殿
ほうあんでん
概要
美里児童園の隣接地に位置し、戦前の美里尋常高等小学校の敷地内にあたります。この奉安殿が建てられた時期は、1935(昭和10)年前後と推定されます。
奉安殿が天皇・皇后の御真影(写真)を保管し奉る建物であり、火事や水害などの緊急の場合に職員は命がけで御真影を守るのが義務とされていました。
戦時中は、戦火から御真影を守るために命を失った校長先生もいました。
戦後はアメリカ軍のキャンプヘーグの用地として奉安殿も基地内へ接収されましたが、昭和50(1975)年に返還されました。
北西向きで、建築様式はギリシャ建築のコリントオーダーに似ています。
現在の沖縄県において残っている奉安殿は3~4か所です。戦争遺跡として貴重な建造物になっています。