山水図

絵画  素描 / 大正 / 日本 

萬鉄五郎 (1885-1927)
よろずてつごろう
1922(大正11)年
墨・紙
67.1×32.2
軸装

 近代以降、日本の画家たちにとって、日本東洋と西洋双方の絵画表現を視野に入れた、新しい日本人の絵画を創造することは大きな課題であった。
 萬鉄五郎は、フオービスムやキューピスムを積極的に取り入れた洋画を描く一方で、南画(文人画)を中心とする東洋絵画への傾斜を示す日本画を制作し、さらに版画にも関心を示すなど、多彩な活動を展開した。
 萬が南画に強い関心を示すようになったのは、肺結核治療のため神奈川県湘南地方に転地した一九一九(大正八)年以降のこと。
 萬は、南画は「東洋画の表現主義が人格主義と相伴って意義をなす」点が重要と述べ、南画を画家の内面が吐露される、東洋絵画の表現主義であると考えていた。
 大正十一年ごろの作と考えられるこの山水図にも、一時的とは言え、湘南の温暖な自然環境の中で平穏な生活を送る萬の、自由で伸びやかな心情を見て取ることができる。 (毛利伊知郎)

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