婦人像

絵画  油彩画 / 大正 / 日本 

中村彝 (1887-1924)
なかむらつね
1922(大正11)年頃
油彩・キャンバス
45.5×33.4
額装

 芸術家は、先人や同時代作家からさまざまな影響を受けて自己の個性を確立していくものですが、その影響の度合いが強くあらわれた作品に出会うことがあります。この中村彝の「婦人像」もそのひとつです。大正時代を駆け抜けた中村は、当時日本に紹介されたヨーロッパの画家たちのなかでも、とりわけレンブラントやルノワール、セザンヌなどの作品に注目しました。この作品を描いた十年ほど前より、喀血に苦しみしばしば病床に伏す生活を送っていた彼は、かなり病状が悪化していたのか、この肖像画は写真をもとに描かれています。そのため少し表現の固さを感じるものの、この女性のみずみずしさと、内面までもが伝わってくるかのような描写力には驚かされます。ルノワールの表現技法を積極的にとりこんだのは、病弱だった彼が、健康的な女性美にあこがれ表現したいという欲求のあらわれだったともいえます。(田中善明)

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