娘の化粧 むすめのけしょう

油彩画 

里見勝蔵 (1895(明治28)年-1981(昭和56)年)
サトミ・カツゾウ
昭和3年/1928年
油彩・画布
80.3× 65.2
1面

里見勝蔵(1895―1981)の裸婦連作は、1920年代後半に始まり、短期間に集中して多数の作品が制作されています。京都に生まれ、東京美術学校に学んだ作者は、大正後期に渡仏。ヴラマンクという生涯の師に出会い、保守的・伝統的な傾向を払拭するべく、フォーヴィスムの影響を受けた力強い線描と開放的な色彩による制作を開始しました。
 この作品は、4年に及ぶ留学から帰国して数年後の作。パリ時代の友人とともに結成した美術グループやその表現様式が、若い画家たちの注目を集め、影響を与え始めた時代の作品です。裸婦を描いた黒く太い輪郭線と、生命力を表現するような鮮烈な赤。女性の溌剌とした健康的な身体を、存在感を強調して表現しています。エネルギーに満ちた、力強い造形からは、画業に通底する命ある表現への志向が感じられるようです。

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