風景

絵画  素描 / 大正  昭和以降 / 日本 

佐伯祐三 (1898-1928)
さえきゆうぞう
1926(大正15/昭和1)年頃
インク・紙
17.5×28.0
額装

 パリの街並みを描いた画家として知られる佐伯祐三は、健康を案じる母親の願いと、経済的な事情などでいったん帰国を余儀なくされた。パリに居続けたかった佐伯であったが、日本の古い山水画と宗教画を勉強することで、自分の芸術を高めようとするわずかな期待もあった。
 だが、日本には、佐伯にとっての絵になる風景はほとんど見あたらなかった。パリの、縦横に強く構成された石造建築や、歴史を感じさせる景観が乏しく、彼は次第に落ち込んでいった。
 この作品は、そうした状況にあって、ようやく見つけた佐伯好みの風景のひとつであったように思われる。なぜなら、日差しを明るく照り返す道が、曲がりながら遠くへと突きぬける配置が、パリを描いた作品と似ているから。
 そしてなにより、この作品は、一本として悩んだ線がなく、一気に仕上げているからである。 (田中善明)

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