サンタンヌ教会

絵画  油彩画 / 昭和以降 / 日本 

佐伯祐三 (1898-1928)
さえきゆうぞう
1928(昭和3)年
油彩・キャンバス
72.5×59.7
額装

 佐伯祐三の二度目のパリは、死を迎えたことによりわずか1年足らずとなってしまった。本作品は、最後の年を迎えて間もない時期に描かれたと想定されている。パリに到着して約4ヶ月で107枚を完成しつつも、自身が納得いく作品は5,6枚。「まだアカデミック」な表現に日々悩み、部屋中を狂人のようにしたいとまで先輩の里見勝蔵に手紙で告白した。
 この頃の佐伯は、絵になるポイントがみつかると、すぐさまイーゼルを構え、1日もかけずに密度の高い作品を完成させていった。技術的には、油の吸収性にすぐれた自家製カンヴァスと、油絵具の乾燥速度を計算した描き手順なしには成り立たなかったことはたしかである。しかし、それ以上に佐伯の脳裏には、風景を目の前にした時点から、すでに完成イメージが生成されていなくては不可能だったはずで、そのスピードに驚かされるとともに、それを打ち破ろうとする佐伯の苦悩が見え隠れする。(田中善明)

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