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神奈川県

国指定文化財(重要無形民俗文化財)山北のお峰入り

山北のお峰入り

 この「お峰入り」の発祥については祥かでなく、その歴史はかなり古いものと思われるが、「大神宮御祭礼帳」文久三年(一八六三)の確かな記録が残っている。
 お峰入りという名称は、一般には修験道の入峰修行を意味するものであり、この地の「お峰入り」は、これと同じものではないが、かつては皆瀬川地区は山岳修行の行場の一つであり、現在お峰入りに参加している人々もその道統の人達である。特に「お峰入り」の中の「修行踊」は山伏修行の印象をよく表現している。
 この踊りは、皆瀬川の各地区の人々が分担し行ない、構成人員は八十一人、役は二十九種ある。地域の人々は現在は共和小学校に集合し、校庭で全歌舞を演じてから神明社にお練りし、社前で再度演じる。お練りの途中竜集山を仰ぐ所に集まるといっせいに万燈を振る。歌舞は「みそぎ」「満月の歌」「棒踊り」「鹿枝【かしえ】踊り」「棒踊り」「修行踊り」「歌の山」「四節踊り」「五色踊り」「棒踊り」の十種が伝承されている。この「お峰入り」は、大規模な風流芸能の一つで、地方的特色の顕著なものである。

国指定文化財(史跡名勝天然記念物)鎌倉街道上道埼玉県入間郡毛呂山町

鎌倉街道上道

鎌倉街道のうち鎌倉から武蔵国・上野国を経て信濃国・越後国へ向かう道を 上道と呼んだ。道路遺構だけではなく、宿場と墓域、その境界という一体的な空間が良好に残されており、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡である。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧広田医院門柱及び塀神奈川県高座郡寒川町一之宮一丁目1126-1

旧広田医院門柱及び塀

大山街道に開くコンクリート造門柱と塀基礎部分。門柱は太い角柱で、上部兜巾形で江戸切仕上の元は門扉付。袖柱を塀端部に立てて袖塀で塞ぎ、潜戸口を設ける。塀基礎は切石風モルタル仕上、元は板塀を載せた。医院表構えに相応しく重厚で歴史的景観を形成。

国指定文化財(登録有形文化財(建造物))旧広田医院主屋神奈川県高座郡寒川町一之宮一丁目1126-1

旧広田医院主屋

大山街道沿いの旧家の洋館付和風住宅。平屋建和館部は田の字型間取りで伝統的。二階建洋館は外壁を下見板張、一階に医院諸室を配し、X線室は大壁漆喰仕上。二階は床構え付一〇畳座敷に巡らした縁廊下に上下窓を開く。地域の医院として親しまれた佇まい。