大乗妙典一千部供養塔
だいじょうみょうてんいっせんぶくようとう
概要
・この供養塔は、江戸時代の享保6年(1731)に、新井田五郎左衛門広友の妻が施主となり、現在の山形県にある羽黒山修験道(しゅげんどう)の僧侶是空(ぜくう)が願主となって、衆生を迷いから悟りの世界に導いてくれる教えを記した仏教経典である「大乗妙典」を一千回、独誦したときの記念に建てた石碑です。
・供養等には、先祖供養や海難供養の他、天下泰平、国家安全などの願文が刻まれ、建立者の係累や供養塔の来歴が明確な江戸時代の宗教に関連した石碑として、北海道の歴史や宗教などを研究する上で学術的な価値が高いものです。