太刀〈銘来孫太郎作/(花押)正応五□辰八月十三日以下不明〉
たち〈めいらいまごたろうさく/(かおう)しょうおうご□たつはちがつじゅうさんひいかふめい〉
概要
太刀〈銘来孫太郎作/(花押)正応五□辰八月十三日以下不明〉
たち〈めいらいまごたろうさく/(かおう)しょうおうご□たつはちがつじゅうさんひいかふめい〉
愛知県
鎌倉/1292
鎬造、庵棟、華表反り高く踏張りあり。鍛小板目肌よく約み、地沸つき映りごころあり。刃文表裏下半は小乱れ僅かに逆がかり、上半は湾れごころの中直刃、逆足入り、下半は小沸つき金筋かかり、上半は匂口締まる。帽子直ぐに小丸。彫り物表棒樋に添樋を掻流し、腰に小さく素剣を添え、上に梵字と思われる鏨痕残る。裏坊樋に連樋を掻流し、腰樋を添える茎生ぶ、先切。鑢目切、目釘孔一。細鏨に表裏に銘。
身長77.3 反り3.0 元幅3.1 先幅1.9 鋒長2.9 茎長20.9 (㎝)
1口
徳川美術館 愛知県名古屋市東区徳川町1017
重文指定年月日:19531114
国宝指定年月日:19540320
登録年月日:
公益財団法人徳川黎明会
国宝・重要文化財(美術品)
来孫太郎は来国俊の俗称と伝えているが、来孫太郎と銘したものは他に例がない。正応五年の年紀と同工のものと思われる花押があることも貴重である。