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多聞天立像

たもんてんりゅうぞう

概要

多聞天立像

たもんてんりゅうぞう

彫刻 / 奈良県

鎌倉時代 13世紀

木造 檜材 寄木造 彩色 玉眼(瞳嵌入) 立像

像高155.5

1躯

興福寺(奈良)北円堂伝来、安川雄之助氏旧蔵

重要文化財

 広目天像(興福寺蔵)、増長天像(奈良国立博物館蔵)とともに興福寺に伝来した四天王像の一体。吹き返しのある兜(かぶと)をかぶった頭部は重量感に富み、別材製の黒目が忿怒相(ふんぬそう)に精彩を与えている。本格的な彫刻作品と称するに足る神将像であり、かたく張りつめた曲面で造形された甲冑(かっちゅう)を通して、充実した体軀の存在感が伝わってくる。腰を大きく右にひねり、右手で宝塔を高々と捧げる体勢は、平安時代後期に流行した多聞天像の一形式(東大寺像など)だが、周囲の空間を大きく取り込んだ本像の動きは、特にダイナミックな印象を与える。

なら仏像館 名品図録. 奈良国立博物館, 2010, p.108, no.141.

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キーワード

Nara / / Museum / 立像

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