呼子の大綱引き
よぶこのおおつなひき
概要
本件は、佐賀県唐津市呼子町で毎年6月第一土・日曜日に行われる。呼子の集落がサキカタ(浜組)とウラカタ(岡組)に分かれて綱を引き合って漁と農作物の豊凶を占い、サキカタが勝てば豊漁、ウラカタが勝てば豊作になるといわれている。
初日には綱の中心部であるミトを作る作業が行われ、2日目は、地区に祀られている三神社の前を中心にして大綱引きが行われる。綱引きに先立って午前中はワッカシ(若衆)が銅鑼を叩きながら各地区をまわる。寄付をもらった家や、初節供を迎えた家に立ち寄り、酒肴の接待を受けながら徐々に三神社の前に向かう。午後、三神社前にミトが来るように置かれた大綱を銅鑼で囃したてながら引き合い勝ち負けを決める行事である。(※解説は指定当時のものをもとにしています)
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国指定文化財等データベース(文化庁)