松前神楽
まつまえかぐら
概要
・松前神楽は、松前城下を中心とする神社において行われた神楽であり、道内各地に今なおその流れをくむ神楽が見られます。
・松前神楽は、湯立行事を中心に12事にわたる鎮釜湯立の儀式と21事に及ぶ雅楽を合わせ、33の神事によって、構成されています。その代表的なものには、四箇散米舞、庭(二羽)散米舞、鈴上舞、千歳舞、翁舞、三番叟舞、十二の手獅子舞、柱蓮払舞などがあります。
・音楽は、締太鼓(大・小)、笛(雅楽用の竜笛)、手拍子(手拍鉦=チャガマ)の3種で、これに神歌が加わって楽を構成しています。
・松前神楽の起源については、諸説があって定かではありませんが、「福山秘府」の延宝2年(1674)の頃に、藩の公式行事としてとり行われたと記されています。
・人形と附属品は、当時より使用されたもので、松前城下の繁栄ぶりを伝える資料として貴重です。
・なお、山車は、昭和48年(1973)まで祭礼の際に町内を練り歩きましたが、現在は松前町郷土資料館に保存されています。