茂呂南町屋台囃子
もろみなみちょうやたいばやし
概要
茂呂南町の屋台囃子は、伊勢崎市域をはじめ群馬県から埼玉県北部地域に広く分布するサンテコ(参手鼓)と呼ばれる演目を基本とする、附太鼓3、大胴1、鉦2、笛1で構成される祭り囃子です。第2次世界大戦前には、鼓や三味線も加えていたといいます。茂呂南町では、古くから振付で右手の撥を回しています。屋台囃子は、参手鼓、武州囃子の2曲を伝承しています。茂呂南町では、昭和30年代に屋台曳行の際に屋根の乗った人が落下して怪我をする事故があり、長く屋台曳行と屋台囃子は休止していました。屋台囃子の復活を、昭和末から平成始めにかけて図り、このとき参手鼓については、経験者がいたので伝承復活することができましたが、武州囃子については、南北千木町から伝授を受けました。このとき、参手鼓の指導も受けました。上演は、7月の茂呂地区納涼祭、8月のいせさきまつり、10月の飯福神社秋祭りが挙げられます。かつては、世良田(太田市)の祇園祭に行ったこともあるといいます。茂呂南町では屋台を所有し、伝統的な演奏形態による今後の活用が可能です。