徳丹城跡
とくたんじょうあと
概要
国鉄東北本線矢巾駅の東方約2キロメートルの低台地にある平安初期の城〓(*1)跡である。徳丹城は、弘仁2年(811)、[[文室綿麻呂]ぶんやのわたまろ]の奏言によって志波城を遷立したもので、弘仁5年(814)に完成した経路の前進基地である。昭和22年〜同42年の7次にわたる発掘調査の結果、城域は、東西350メートル、南北353メートルで、〓(*1)列によって画されていることが判明した。東北隅と東南隅は内弯していること、〓(*1)列は、径15〜20センチメートルの〓(*1)木を1列に接してたてていること、西南北の3か所に堀立柱の門を配していること、西北隅・西南隅・西面3か所・南面2か所・北面1か所の計8か所に櫓跡を設けていることもあわせて明らかになった。