三教指帰簡註
さんごうしいきかんちゅう
概要
空海著『三教指帰』の注釈は後世に盛んに行われた。現存最古とされるのは成安注『三教指帰注集』で、寛治2(1088)年成立である。また藤原敦光注『三教勘注抄』も11世紀後半から12世紀半ばまでの成立である。また延応元(1239)年成立とされ注者不明の『三教指帰註抄』もある。これらが古注であるが、江戸時代には万治年間(1658〜60)初板で運敞注の『三教指帰註刪補』とこの正徳年間(1711〜15)初板で通玄注の『三教指帰簡註』が広く流布し、明治時代半ばまで再板された。本資料は明治22(1889)年刊。
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愛媛県歴史文化博物館