倉吉の千歯扱き及び関連資料
くらよしのせんばこきおよびかんれんしりよう
概要
本件は、江戸中期から倉吉で製造され、大正期にかけて全国に広く流通した脱穀用具の一つである千歯扱きとその関連資料を、生産地である倉吉で収集したものである。収集された千歯扱きの多くが、製造年が銘記されていることから、江戸後期から大正期までのものを確認できるうえ、平打から甲丸打へと穂の形状が変化していった様相を知ることができる。また、引き札や行商日記などの関連資料からは、この地域の千歯扱きが全国に普及する背景となった販売戦略を読み取ることもできる。