紙本淡彩 老楊と荒村 小川芋銭筆
しほんたんさい ろうようとこうそん おがわうせんひつ
概要
『老楊と荒村』は、日本画でありながら洋画や挿絵画家時代の作風を色濃く反映し、しかも充実した大作である。取材地は、明治末から大正にかけて数度訪れた会津地方であることが、小川家に残るデッサン帖より確認でき、また作画時期についても、大正2年1月2日発行の東京日日新聞(現毎日新聞)に掲載の『老■と村の往来』という明らかに当該作品の前身といえる作品が確認されたことから、制作年が大正2年であることが確認できる。
牛久市で購入される前は、芋銭関連文献・展覧会記録にも登場することがなく、新発見の作品であった。
平成18年度購入。