若澤寺参道丁石
にゃくたくじさんどうちょうせき
概要
平安時代の密教寺院は俗塵を離れた山中に建てられ、修学研鑽の場とされた。参道が山中で長いことから、寺まで何丁(町)、奥の院まで何丁と、道標を兼ねて、入口を起点とし1丁(約109m)ごとに丁石を建ててある。表参道では、仁王門を入口とし、1丁進むごとに2丁、3丁…と数を増し、18丁目で寺に到達するようになっていた。現在確認されている表参道の丁石の造立年代は、寛永12年6月吉日の同一日で、施主は地元や近隣の人々であり、碑の上部にいずれも阿弥陀三尊の種子(梵字)が刻まれている。