石立石棺
こくりゅうせっかん
概要
石立石棺
こくりゅうせっかん
古墳時代中期(5世紀)
家型石棺で、棺蓋は一枚の阿蘇凝灰岩を屋根の形にくり抜いて作り、棺身は同じく阿蘇凝灰岩の板材6枚を組み合わせて作られている。棺蓋の小口部中央には、一個の縄掛突起が認められ、欠けて無くなった反対側にも同じように縄掛突起があったと考えられる。蓋の外側には並列三角文を線刻により、屋根全体に施文している装飾石棺である。現在、確認はできないが、作られた当初石棺の内面は赤く塗られていたと考えられ、他の例から外面にも赤などで彩色されていた可能性が考えられる。石棺の蓋や身に装飾を施す装飾石棺は、石室内部の壁などに円文や三角文、人物や船、馬などの装飾を施した装飾古墳の原初と考えられている。
1530×530×450mm
1棺
合志市指定
指定年月日:20130314
有形文化財(美術工芸品)
昭和22年に発見、調査後に現在地に移転復元(元の所在場所は不明)