桶側丸龍紋蒔絵紺糸威二枚胴具足
おけがわまるりゅうもんまきえこんいとおどしにまいどうぐそく
概要
秋田藩4代藩主佐竹義(よし)格(ただ)(1694~1715)所用と伝わる具足である。
甲・面・二枚胴・袖・籠手・佩楯・臑当てからなり、江戸時代以降に強固で実戦的に製作された当世具足の特徴を備えている。
秋田藩主佐竹氏が所用した歴史的価値に加え、当世具足のなかでも、威儀化を象徴する復古的な要素と、顕著な装飾性を備えた工芸的価値の高い具足であることから、具足の製作様式・技術を知るうえで貴重である。