ゴザマクラ・フナゾコマクラ
ござまくら・ふなぞこまくら
概要
ゴザマクラ・フナゾコマクラ
ござまくら・ふなぞこまくら
富山県高岡市
ゴザマクラ:藺草、経糸、金具・角枕・目迫織
フナゾコマクラ:木、漆、そば殻・蒔絵
ゴザマクラ:縦14.2cm×横22.6cm×高さ9.5cm
フナゾコマクラ:縦8.5cm×横20.0cm×高さ15.0cm
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富山県高岡市古城1-5
資料番号 2-01-03-49
高岡市蔵(高岡市立博物館保管)
①ゴザマクラ(ござ枕)
ゴザマクラとは主に夏に使用する枕のことである。
本資料は通常のゴザのように織目の間隔の広い「普通目織り」などの織り方ではなく目の細かい「目迫(目積)織り」と思われる。
角枕で、両妻面は金具でまとめられている。
状態は極めて良好。
※参考資料
・『砺波郷土資料館収蔵民具写真目録砺波の民具』(砺波市立砺波郷土資料館/2006年3月)
・HP (株)ゆめの畳
②フナゾコマクラ(船底枕)
木台に松と2羽の鶴の図が蒔絵で描かれており、その上に括枕(筒状の布にそば殻などを詰めたもの)が取り付けられてある。
状態は極めて良好。
〔船底枕〕
船底枕とは、嫁入り道具のひとつであり、鶴や扇などの目出度い模様の蒔絵が施された枕である。結った髪形を崩さないために使用された。
寝たまま枕の位置を動かしたり、寝返りを打ったりしやすく、また揺り籠のように揺らすと快適で眠りにつきやすかったという。首のところを支えて髪をほどかずにそのまま寝ることができる。
※参考資料
・『絵引民具の事典』(河出書房新社/2008年)
・『日本民具辞典』(第5版/株式会社ぎょうせい/1998年)
・『イラストで見るモノのうつりかわり日本の生活道具百科②住まう道具』(河出書房新社/1998年)