山谷獅子踊り
やまやししおどり
概要
遠野地方を代表する遠野型幕踊り系の踊りである。その特徴は、頭に長いカンナガラを付け、種フクベ、子踊り、中太鼓、太刀振り、が付くことにある。ししは12頭を基本とし、種フクベを除く他の踊り手は12人の構成となることである。ししは白い光沢を有するカンナガラを長く豊かに垂れて背を覆う。しし以外の踊りが付属し、太刀振り、中太鼓、子踊り、種フクベがそれぞれ異なった踊りをする。
演目は、誉め踊り(橋誉め、鳥居誉め、石段誉め、位牌誉め、誉め等々数十種、全てに通じる誉めとしての「諸事誉め」、通り踊り(成神、片入端、膝立、巻太刀)、礼の踊り(投草)、化粧踊り(余興の前踊りである「須賀子」、切れ目の「小切」)、役踊り(柱懸り、女じし隠、)、と庭、引端を伝承する。