土師器 皿
はじき さら
概要
土師器 皿
はじき さら
平安時代末/12世紀
粘土
大皿:復元口径14.1㎝、器高2.5㎝ 小皿:口径9.3㎝、器高1.5㎝ 口径10.0㎝、器高1.5㎝ 口径9.9㎝、器高1.7㎝
4点
来歴:1987神戸市立博物館
参考文献:
手づくね成形、低火度焼成、素焼きの大小皿で、「かわらけ」とも呼ばれます。
本品は神戸市兵庫区雪御所町湊山小学校校内出土物とされています。同校地は昭和61年にも校舎の建替え工事に伴い調査が実施され、同様の製品が多数出土しています。
周辺の発掘調査では、園池跡と見られる石敷遺構内から大量にまとまって出土することが確認されており、その出土状況から、本品が宴会などで多人数に供された食器であると考えられます。この周辺は平安時代末期に平家一門が築いた福原京の推定地であり、それらの邸宅で宴会などに用いられたものと推定されます。
【中世の神戸】