白玉馬猿
はくぎょくばえん
概要
中国では古くから玉(ぎょく)とよばれる美しい石を貴(とうと)んできました。玉の石質は緻密で硬く、色彩は鮮やかで、ガラスのような光沢があります。白い色の白玉(はくぎょく)、緑色の碧玉(へきぎょく)などがあり、それぞれの色のなかでも色調の違いが見受けられます。
この作品は、馬の背中に猿がしがみついた様子をかたどった白玉製の書鎮(しょちん)です。書鎮は文書などの紙を押さえるために用いました。中国語では、馬上(ばじょう)と書いて「マーシャン」と発音しますが、これは「すぐに」という意味と同じです。また猿を意味する猴(こう)という字は、「ホオウ」と発音するのですが、これは「地位が高い人物」という意味に通じます。すなわち、この書鎮には「すぐに地位が高くなる」という願いが込められているのです。はたして、この書鎮の持ち主の出世の希望は、かなえられたのでしょうか。
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