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銅像阿弥陀如来立像及び両脇侍像

どうせいあみだにょらいりゅうぞうおよびりょうわきじぞう

概要

銅像阿弥陀如来立像及び両脇侍像

どうせいあみだにょらいりゅうぞうおよびりょうわきじぞう

金属像 / 安土・桃山 / 江戸 / 東北

安土桃山~江戸

中尊は左手を垂下して刀印を結び、両脇侍は高冠を頂き、両手を胸前に重ね持宝珠印を結んでおり善光寺式阿弥陀三尊像の特徴を有している。当初の台座・光背は亡失しているが、金銅製で、肉髻珠、白毫には水晶を嵌入し、脇侍には別製の装飾を施すなど豪華で、顔容も優美、体躯も端正である。肉髻の低さ、顔立ち、首の造形的構造、全体の姿形などから安土桃山~江戸時代の造像と推測される。本体が完全な形で三体揃う貴重な像である。

【阿弥陀如来立像】(中尊)
○本体 像高 48.1㎝、肘張13.7㎝
○台座 最大高 28.5㎝、最大幅 39.3㎝
【勢至菩薩立像】(三尊写真正面左)
○本体 像高 33.4㎝、肘張 9.4㎝
○台座 最大高 15.4㎝、最大幅 20.9㎝
【観音菩薩立像】(三尊写真正面右)
○本体 像高 33.0㎝、肘張 9.4㎝
○台座 最大高 13.9㎝、最大幅(蓮華部) 13.1㎝

3躯

寒河江市指定
指定年月日:20140925

有形文化財(美術工芸品)

伝来の詳細は不明。誓願寺は元々永和2年に時宗の寺として開かれたことに由来するのではないかと推測される。時宗の寺では、宗祖一遍上人が善光寺の本尊を篤く敬ったことから阿弥陀三尊形式の本尊が多くみられる。武田好吉著『出羽の善光寺式三尊像』によれば、中世寒河江荘を統治した大江氏の時宗信仰が当地方の善光寺信仰隆盛の機縁となったのではないかと記している。

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