帷子 白麻地七夕文様
カタビラ シロアサジタナバタモンヨウ
概要
裾から立ち上がり、両袖に枝を広げる笹に、短冊、梶の葉を挟んだ色紙、提灯などの七夕飾りが吊り下げられている。友禅染のみであらわされた文様が、一層の涼感を呼ぶ一領である。
七月七日は、宮廷で宴会を開く節会の日であり、江戸時代には幕府が定めた祝日・五節句のひとつであった。現代では、織姫と彦星が一年に一度逢うことができる日であり、願いごとを書いた短冊を笹に吊るす風習が知られるが、江戸時代には、女子の針仕事の上達を願う日でもあった。