投桐蒔絵小鼓胴
なげぎりまきえこつづみどう
概要
小鼓は能楽で用いる打楽器で、胴・革・調べ緒からなる。胴は全長約25センチで、主に桜材で作られている。革は直径約20センチで、若い馬の革を多く用いる。胴と革は調べ緒で連結され、演奏中は調べ緒の締め付け具合で音色を変化させる。また、革に息を吹きかけたり唾液をつけたりすることで湿度を保ち、柔らかな音を維持する。
国指定選定保存技術者(能楽小鼓(胴・革)製作修理)・鈴木理之師が平成7年(1995)に製作した小鼓胴と革。請(うけ)は磨地で、黒蝋色塗地に投げ桐を平蒔絵に絵梨子地を交えて表している。
令和6年に三宅晶子氏より寄贈された。
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国立能楽堂 資料展示室