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杜若蒔絵小鼓胴

概要

杜若蒔絵小鼓胴

漆工 / 室町 / 日本

伝 めくら折居

でん めくらおりい

室町時代(塗蒔絵 江戸時代)/16世紀(塗蒔絵 18世紀)

木製・挽物・漆塗

直径9.9cm 高25.3cm 重量468g

1筒

渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 国立能楽堂

収蔵品番号 GK27

独立行政法人日本芸術文化振興会

小鼓は能楽で用いる打楽器で、胴・革・調べ緒からなる。胴は全長約25センチで、主に桜材で作られている。革は直径約20センチで、若い馬の革を多く用いる。胴と革は調べ緒で連結され、演奏中は調べ緒の締め付け具合で音色を変化させる。また、革に息を吹きかけたり唾液をつけたりすることで湿度を保ち、柔らかな音を維持する。
 めくら折居(おりい)作と伝えられる小鼓胴で、請(うけ)には縅カンナがあり、巣間(すあい)に知らせカンナがある。
 外側は黒蝋色塗地に平蒔絵で絵梨子地を交えて杜若を表している。
 小鼓方大倉流宗家十世・大倉宣義の極書のある桐箱に収まり、別に添えた同筆の添状が附属。『五流名宝展』(毎日新聞社、1960年)所載。
 小鼓方大倉流の重要無形文化財保持者・北村治師の旧蔵品で、令和6年に三宅晶子氏より寄贈された。

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キーワード

調べ / 小鼓 / /

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