月花

油彩画 

古賀春江 (1895-1933)
コガ、ハルエ
大正15年/1926
油彩・キャンバス・額・1面
91.0×117.0
左下に署名
1回聖徳太子奉讃展 東京府美術館 1926

50
古賀春江(1895−1933)
KOGA,Harue
月花
The Moon and Flowers
1926(人正15)年

大正から昭和の初めにかけて、つぎつぎと招来されるヨーロッパの美術思潮に鋭敏に反応しながら、蝉が脱皮をするように果敢に作風を新たにしていった古賀春江がパウル・クレーに傾倒したのは、1926‐7年のことである。たとえばこの童画風の《月花》では、花を手にした少年や、小舟に乗った、横笛をふく妖精(?)のいる世界が、垣根のような、天幕のような多面体のなかにやわらかく包まれている。暖かな色彩のハーモニーとあいまって、そこには、天性の詩人画家がたえまない画風変転のさなかにほんのひととき夢見た無垢の楽園がひらけているようだ。

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