庄内及び周辺地のくりものコレクション
しょうないおよびしゅうへんちのくりものこれくしょん
概要
自給自足の生活をたてまえとしている山村では、身近に得られ、細工にも容易な木材を彫り窪めたり、くりぬいたりして種々の用具を作っている。
製粉、餅つき用の各種の臼、食品の調理に欠かせない大小の木鉢、食塩保存用の塩ぶね、ワラビの根から澱粉を採取するための根ぶね、飯米入れのけしねびつ、製糸用のおぼけ、土ぞりの一種のそろ等数多くの生活用具があり、山村生活の地域的特色を見ることができる。
これらは、「まさかり」「なた」「ちょうな」「丸がんな」などで、くり削り仕上げたものであるが、それぞれの形と材質の特徴が機能的にも活かされていて、手作り用具に込められた生活の知恵を見ることができる。指定の内容は、木鉢122点、臼25点、塩ぶね19点、そろ15点、その他48点、工具21点。
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公益財団法人致道博物館