旧平田家住宅(山梨県北巨摩郡小淵沢町)
ひらたけじゅうたく
概要
平田家は、江戸時代には名主をつとめてきた家で、その住宅は十七世紀後半頃の建築と推定される。
間口約二〇メートルの、茅葺の大規模な建物で、建築当初は非常広い土間と五つの部屋をもち、土間上部などには堂々とした梁組をあらわしていた。広い土間をもち、外廻りや部屋境に柱が一間間隔にたち、開口部が少ないことなど、古式な要素を多くもっていた。後世、土間部分に部屋を作るなどの改造をおこなったため、当初の姿が見えにくくなっているが、当初形式に復原することは可能である。山梨県下における十七世紀に属する古い民家として資料的価値が高い。