後嵯峨上皇幸西園寺詠翫花和歌〈并序(唐紙)/(金沢文庫本)〉
ごさがじょうこうこうさいおんじえいがんかわか
概要
本書は鎌倉時代の宝治元年三月三日、後嵯峨上皇が前太政大臣西園寺実氏の第に臨幸された折の和歌御会の詠歌を収めたもので、竹梅唐草模様の唐紙三紙に書写される。本文は西園寺実氏の序を掲げ、ついで実氏を始めとして、当日供奉の公卿、廷臣の和歌十三首を一首二行書に筆写している。此巻は別項山背国計帳残巻、及び写経奉請状と共に近時小杉榲邨旧蔵本のうちとして発見されたもので、首尾に金沢文庫印各一顆が捺されていて新出の金沢文庫本である。