住吉町遺跡出土の遺物
すみよしちょういせきしゅつどのいぶつ
概要
・昭和25年(1950)に市立函館博物館が発掘調査を実施した住吉町遺跡から出土した土器4点、石器12点です。
・函館山の麓に所在する住吉町遺跡は、昭和4年に東北帝国大学の山内清男や伊東信雄が発掘調査を実施した際、出土した土器が従来にない新型式であったことから「住吉町式土器」と命名され、北海道南部における縄文時代早期の標式土器とされています。
・住吉町式土器は、貝殻文尖底土器と呼ばれる円錐形の器形で、尖底部の乳頭状突起が特徴です。器体には貝殻による圧痕文や沈線文・刺突文などが施文されています。
・また、石鏃・石槍・つまみ付きナイフ・磨製石斧・石のみ・石錘などの石器類も共伴しており、石器の特徴などから漁労を主とした生業が営まれていたものと考えられています。
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北海道(地方指定文化財)