陸奥国分尼寺跡
むつこくぶんにじあと
概要
字志波崎の地域にあり、陸奥国分寺阯から東方約600メートルの距離に位するもので、現在国分尼寺とせられる寺院が存する。遺跡は、その境内地及び北方の地域に當るものと見做されるが殊に北部の畠地に觀音塚といはれる土壇が遺存している。現在東西約52尺南北約33尺高さ約3尺を有し上に八箇の礎石が存し、その中四箇が露出している礎石は巨大な自然石を用い、約7尺の間隔をもつもので金堂の跡と推察される。附近から陸奥國分寺跡出土のものと同種の古瓦が多数發見されている。