讃岐国分寺跡
さぬきこくぶんじあと
概要
字国分にあり、現国分寺の寺域内に金堂跡が存しその正面東方に塔跡が位する。いづれも礎石よく原位置に存し金堂跡には総数32箇ありその配列の状態より7間に4間の堂宇があったことが認められ塔跡には心礎、四天柱、側柱礎がほぼ完存し方3間で一辺33尺と推定せられる。西方及び北方の一部に当時の寺域を劃した土塁がよく残存している。寺域内より奈良時代の鐙瓦・宇瓦等が発見されている。金堂跡・塔跡に整然と礎石が存し且つ土塁の存することにおいて国分寺跡の中でも貴重であり学術上特に価値が深い。
現存セル國分寺寺域及ビ其ノ附近ヲ包括シテ最モ善ク舊時ノ規模ヲ認メラルゝ地域ヲ指定セリ金堂阯塔阯ニハ礎石現存シ講堂阯ニ今ノ本堂南面ニ中門阯アリ出土ノ遺瓦及磚ハ明カニ奈良朝ノ樣式ヲ存ス