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短刀〈無銘正宗(名物日向正宗)/〉

たんとう〈むめいまさむね(めいぶつひゅうがまさむね)〉

概要

短刀〈無銘正宗(名物日向正宗)/〉

たんとう〈むめいまさむね(めいぶつひゅうがまさむね)〉

工芸品 / 鎌倉 / 関東 / 東京都

正宗

東京都

鎌倉

平造、三つ棟、反りなし。鍛小板目肌よくつみ、地鉄冴え、地沸厚く、地景頻りに入り、湯走り、飛焼あり。裏は僅かに流れる。刃文は小湾れに互の目交じり、表裏に州を焼き、物打上焼深くひたつら風となり、匂深く小沸よくつき、金筋、稲妻などしきりにかかる。帽子突き上げ心に小丸やや長く返り、僅かに掃きかけ、刃中に玉を焼く。裏に護摩箸を刻し、鎺下にて掻流す。茎生ぶ、先剣形、鑢勝手下がり、目釘孔三、無銘。

身長24.7 反りなし 元幅2.2 茎長9.4 (㎝)

1口

三井記念美術館 東京都中央区日本橋室町2-1-1三井本館7階

重文指定年月日:19410703
国宝指定年月日:19521122
登録年月日:

公益財団法人三井文庫

国宝・重要文化財(美術品)

包丁正宗と共に、正宗作域の中庸的なものを示し、相州ものの特色と美点を発揮する。星野本名物帳によると、護摩箸は本阿弥光徳の好みで彫り加えられたという。享保名物中に日向正宗とあるのが本短刀で、水野日向守所持からその号がある。

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