花矢の柵 はなやのさく

木版画 / 昭和以降 / 日本 

棟方志功 (1903-1975)
むなかたしこう
1961
木版(六曲一雙)
215.0×668.0
神奈川県立近代美術館

 棟方志功は、青森県出身の版画家です。大きな紙に木版画で制作しました。日本では南から文化が北に広まったといわれてきましたが、青森から文化を広めてやろうという意気込みで作ったようです。心の矢で美しい花を射止める図というのがこの作品の狙いです。作者はここで本当に平和を願っているわけですね。
 「アイヌが、熊祭りとか、祭りのときにいちばん最初に捧げる花矢、それから花矢の柵とつけたんです。いままでの日本の文明というんですか、文化の美のあり方を表現するのに、そういうものが南から北に向かっているあり方が非常に多かったと思うんですね。(略)けれども、これは、この矢を北から南へ吹き返すというんですよ。青森のほうからのいのちを、こんどは南のほうへぶつけてやるというような形のものにしたいと思ってね。*」と棟方志功は座談会の席で言いました。
*(「棟方芸術をきく」『民芸手帖』1961年)

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